スパッタリングなのか?スプラッタリングなのか?
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塗料の粒を飛ばして着色する技法の1つに『スパッタリング』があります。塗料を飛ばす方法や道具は、筆や歯ブラシ、金網など、いくつかあるようです。
最近、『スプラッタリング』という表記を、よく見かけるようになったので、ここで整理してみたいと思います。
そもそもspatterの意味は…。
「(水などが)跳ねかかる、飛び散る」という意味だそうです。
YouTubeで、spatteringを検索すると、いくつかヒットします。
Toothbrush Spattering: Watercolor Demonstrations
スパッタリング向けのブラシもAmazonで販売されていますね。
たぶん、同じ製品と思いますが、アメリカのAmazonでも…。
画材メーカーのホルベインのQ&Aページです。
スパッタリングは、日本語に訳すと『飛沫技法』になるんですね。なるほど…。
いま、私の手元にある絵画系の教本は、トールペイントの本しかありませんが、そのページにも記載があります。
以下の本の91ページから抜粋しました。
日本語のGoogle検索でも、現状は『スプラッタリング』と入力しても、サジェスト機能は『スパッタリング』で返しているようです。
おそらくスマホのGoogle検索でも、同じサジェスト表示になるはず…。
ただ、日本ではspatterという単語は、あまり馴染みがないんですよね。アンダーウェアのスパッツ(spats)も、日本と海外では大きな違いがありますし。(海外のspatsは、泥水の跳ね等から靴を防護するための装着具を指すようです。)
どちらかというと、ディズニーリゾートの人気アトラクションや、人気漫画の必殺技名などにも使われているsplash、ホラー映画の中でも生々しい描写があるジャンルを指すsplatterなどの方が、日本では馴染み深い言葉でしょうか。
ですから、『スプラッタリング』と呼ぶ方がいらっしゃることは大いに頷けます。
私の感覚だと、塗料の跳ねや飛沫が大きいと『スプラッタリング』になるかもしれません。
ちなみに、口からつばを飛ばしながらしゃべることをsputterと言うそうで、なんとなくspatterと似たようなイメージで面白いですね。