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時代を先取りしていた流行語大賞候補


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ミニチュアとは直接的な関係は薄いかもしれませんが、ミニチュア製作では流行を取り入れることもあるので、いわゆる流行語大賞の話題を…。

 

今年も新語・流行語大賞の季節がやってきました。毎年12月の初めに、流行語大賞は発表されますが、近年では「そんな言葉は流行っていない!」という声も少なくありません。

 

流行語大賞がスタートしたのは、1984年(昭和59年)。その時の新語の金賞は『オシンドローム』です。NHKのテレビドラマ『おしん』が空前の大ヒットを飛ばし、社会現象となった時期ですから、納得の金賞でしょう。

 

『おしん』が放映された、1983年から1984年までの平均視聴率は52.6%で、最高視聴率は62.9%。現在放映されている話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の現時点で1番高い視聴率は、第8話の16.1%だそうです。

 

テレビ番組を例にとっても、以前と現在では、これだけ差があります。多様化する社会では、年を追うごとに、大衆の納得する『流行語』というのは、誕生しにくい状況になっているのでしょう。

 

インターネット上でも、流行語大賞への不満の声が大きいようなので、肩を持つわけではありませんが、個人的に「これは時代を先取りしていたのでは?」と思う、流行語大賞にノミネートされた言葉を紹介したいと思います。

 

2006年ノミネート 『YouTube』

 

YouTubeのスタートは2005年で、公式に日本語版が登場したのは、Googleに買収された後の2007年です。

 

今では説明不要な『YouTube(ユーチューブ)』ですが、当時はまだまだ知名度は高くありませんでした。YouTubeの説明には、写真共有サイトの『Flickr(フリッカー)』を引き合いに出して、「動画版のFlickr」と呼ばれていたのを憶えています。(今では、写真共有サイトと言えば『Instagram(インスタグラム)』なのでしょうけど…。)

 

はてながYouTubeの動画を使って、『Rimo(リィモ)』という動画サービスを開始したのは2007年なので、2006年当時は、まだまだ世間一般的にYouTubeは、知られていなかったと思います。(Rimoは、今のはてなユーザーでも知らない方は多いでしょうね。「はてな」自体、現在でも一般に知られている訳ないだろう!というツッコミはなしでお願いします…!)

 

2005年ノミネート 『ブログ』

 

2005年当時は、様々なブログサービスが登場していましたが、実際にブログを運営している方は少なかったのではないでしょうか。

 

ブログ的な活用も可能なCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)というシステムにおいて、2016年現在の主流は『WordPress(ワードプレス)』でしょう。しかしながら、2005年当時は、日本のサイトでWordPressを見ることは、ほとんどありませんでした。

 

2005年頃のCMSと言えば、『XOOPS(ズープス)』や『Movable Type(ムーバブルタイプ)』が多かったですね。(WordPressより、『Nucleus(ニュークリアス)』や『Drupal(ドルーパル)』、『Joomla!(ジュームラ)』の方が多かった。)

 

芸能人ブログと言えば、現在ではサイバーエージェントの運営する『アメブロ』が有名でしょう。しかしながら、2005年当時は、ブログをやっている芸能人は少数派でした。

 

アメブロのランキング殿堂入り第1号の若槻千夏さんのブログ開始は、2007年1月。殿堂入り第2号の上地雄輔さんのブログ開始は、2007年6月です。第3号の中川翔子さんのアメブロ開始は、2009年の7月で、第4号の辻希美さんで2009年の1月。

 

『ブログ』の2005年の流行語ノミネートは、少し早かったのかもしれません。

 

2004年ノミネート 『なでしこジャパン』

 

今では『なでしこジャパン』という言葉を知らない方はいないでしょうが、2004年当時は、知る人ぞ知る言葉だったように思います。サッカー日本女子代表の愛称ですね。

 

サッカー好きな方なら知っている方は多かったと思いますが、2004年当時、澤穂希選手をご存知だった方は、少なかったのでは…?世間的には、もしかすると、アフロヘアーで『ボンバー』のニックネームを持つ荒川恵理子選手の方が、知っている方が多かったかもしれません。

 

その後、2011年のFIFA女子ワールドカップにて、アジア勢初となる優勝を飾り、一躍脚光を浴びることとなったのは周知の事実でしょう。

 

見事、『なでしこジャパン』は、2011年の新語・流行語大賞に輝いています。(たぶん、以前にノミネートされていて、後年に大賞を獲得するというのは、前例のないことだったのでは…?)

 

こうしてみると、意外に流行を先取りしていた言葉もあるような気がしますね。