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型取りの逆テーパーとは?


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型取りにおいて、『逆テーパー』という単語を聞かれた方もいらっしゃるでしょう。

 

『テーパー』とは、ざっくりと言えば、先に進むほど細くなる構造・形状のこと。いわゆる『先細り』のことです。

 

『逆テーパー』は、そのままの意味で『テーパー』の逆、つまり『先太り』の構造・形状のこと。

 

型取り作業において、『逆テーパー』の形状の原型は、型取りが難しいです。

 

その理由は、以下に…。

 

さて、石に刺さった聖なる剣を引き抜いたものが勇者となる…、という伝説を聞いたことがあるでしょうか。

 

その話を少しアレンジして、地面に刺さった2つの剣を用意しました。

 

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このAとBの剣ですが、どちらの剣が引き抜きやすいでしょうか?

 

答えはAの剣でしょうね。

 

Aの剣は、いわゆるテーパー状なので、上から引き抜いたときに、引っかかる部分はありませんので、すんなりと抜けるはずです。

 

しかしながら、Bの剣は逆テーパー状なので、上から引き抜こうとしても、なかなか難しいでしょう。無理に抜こうとすれば、剣の材質が弱い場合、根元から剣が折れてしまう可能性だってあります。

 

この剣を、原型や複製物地面の部分をシリコーン型に置きかえて考えると、逆テーパーの型抜きが難しい理由がなんとなくわかりますね。

 

剣が柔らかい素材か、地面が柔らかい素材であれば、何とか抜けそうな気がしますけど…。