UVレジン液の硬化後の反りや変形について
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この記事を書こうと思ったきっかけは、とあるブログ記事を読んで…。ざっくりと内容を言えば…。
- ワット数の小さなUVランプを使用していた
- ワット数の大きなUVランプに買い替えた
- ワット数の大きなUVランプだと硬化後のレジンの反りが少ない
- ワット数の小さなUVランプはレジンの収縮率が高いかも…
…という興味深い内容でした。
個人的には、ワット数の違いによって、硬化後の反りが違うというよりも、「紫外線照射の光源の数や、位置などの違いが大きいのでは?」と考えたので、ちょっと図に描いてみました。
ワット数の小さいUVランプって、たぶん光源が少ないんだと思いますが、これまた、ざっくりと図を。UVランプとシリコーン型、UVレジン液の図です。
たとえば、この状態で紫外線を照射すると…。
紫外線のあたる中央から、UVレジン液は硬化を始めます。
そして、硬化した中央に引っ張られるような状態になって、外側が反りながら硬化していく事に。
これが、主に、ワット数の小さいUVランプによる、レジンの「反り」の原因なのではないでしょうか。要は、「ムラ」が大きくなるというやつですね。
ワット数の大きなUVランプであれば、たぶん光源が多いので…。
紫外線のあたる面積が増えて、結果的に「反り」が少なくなるのかもしれません。
この辺は、UVランプの構造や、硬化させるUVレジン液の形状や厚みなどによっても、左右される問題なんでしょうけど。
ハードタイプのUVレジン液は収縮が大きい!?
ハードタイプのUVレジン液は、ソフトタイプに比べて、収縮が大きいと、一般には言われているようです。
あくまで、個人的な見解ですが、体積比・容積比で考えると、ハードとソフトで、そこまで大きな収縮率の違いは、ないような気がします。
ただし、反りや変形などは、ハードタイプのUVレジン液の方が顕著ですね。
これは、収縮率の違いによって起きるのではなく、硬化前と硬化後の特性の違い、自己保持力の違いによって、ソフトタイプのUVレジン液よりも、ハードタイプのUVレジン液の方が、反りや変形が起きやすいんだと思います。