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ダイソーの樹脂粘土を使ってみました


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先日、ダイソーの樹脂粘土を購入しました。

ちょうど、昔作ったチョコレート型があったので、ダイソー樹脂粘土の『イエローオーカー』と『ブラウン』を使って、複製してみます。

発色は問題なし

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画像左が『イエローオーカー』で、右が『ブラウン』です。色合いは、キャラメルチョコとミルクチョコレートという感じでしょうか。最初の粘土の色よりも、乾燥すると濃くなりました。(特に『イエローオーカー』は…。)

この手の色って、意外に作るのが難しい色でもありますので、何も着色せずに、粘土そのままの色で、ここまで発色するならば、かなり使えるのでは…、と思います。

わりと弾性があるので細かい質感は難しいかも

さてさて、以下は、型抜きに失敗した粘土です。

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グレイスやモデナといった樹脂粘土は、ある程度、乾燥が進むと、型から外すのは、そこまで難しくありません。(特に、こういった薄い形状ならば…。)

写真の粘土も、底面の色が変わり、ある程度、乾燥が進行した段階で、取り外しをしました。しかしながら、型に密着している上面が粘着しており、写真のような惨状に…。

そもそも、この粘土の感触は、噛んだ後のチューインガムのような弾力を、少々感じさせる粘土です。噛んだ後のチューインガムは、表面の水分が抜けて しまうと、ネチャっとした粘着質になるかと思いますが、半乾燥で型から外した時の、この粘土は、まさにそんな感じでした。(少し大げさな表現ですが…。)

この粘土の原材料をみると、1番手に『酢酸ビニールエマルジョン』とあります。おそらく、これが1番最初に記載されているので、酢酸ビニルが主成分の粘土なのでしょう。

 

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さきほど、チューインガムのような弾力のある粘土と書きましたが、実は、チューインガムのガムベースの主成分こそが、この酢酸ビニルなんです。(ちなみに、木工用ボンドも、酢酸ビニルが主成分。)

もう1度、失敗した粘土の写真を見て頂きたいのですが、表面のディテールが、ほとんど失われています。

 

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型から外した直後は、けっこうモールドは残っていたのですが、粘土の弾力性の影響なんでしょう。時間の経過と共に、段々と、モールドが消えていってしまいました。

極端に言えば、噛んだ後のチューイングガムの塊に、爪楊枝で穴を挿しても、爪楊枝を抜いた直後は、穴が深くあいていても、時間が経つと、ガムの弾力があるので、戻る力が働いて、ある程度、穴が浅くなってしまう現象と似ています。

ダイソーの樹脂粘土も弾性があるので、表面に細かい質感などを施しても、時間の経過と共に、その質感が甘くなってしまう可能性が高いかもしれません。

細かい質感を残したいのであれば、1番最初の画像のように、原型から型取りした、シリコン型などを用いる方が良いでしょう。(そういった意味では、型取り・複製に向く粘土と言えるかもしれませんね。)

あと、もう1つの解決策として思いつくのは、キメの細かい粘土(グレイスとかモデナとか)と、混合して使ってみる…、といった方法でしょうか…。